パキポディウム・グラキリスはなぜ高いのか?価格相場から高さの理由まで解説

マダガスカルなどで自生する塊根植物であるパキポディウム・グラキリスは、他の観葉植物よりも日本での価格が高い傾向にあります。この記事では、パキポディウム・グラキリスの概要やパキポディウム・グラキリスがなぜ高いのかといった点について解説しています。また、少しでも価格を抑えてパキポディウム・グラキリスを育てるための方法についても取り上げているため、ぜひ参考にしてください。

パキポディウム・グラキリスとは?

撮影:BARREL

パキポディウム・グラキリスとは、マダガスカルや南アフリカを中心に自生している塊根植物の一種です。属名である「Pachypodium」は、ギリシャ語で太いを意味する「pachy」と足を意味する「podium」に由来しており、2つの言葉を合わせることで「太い幹を持つ植物」となります。また、「gracilius」は「優雅な」や「細長い」といった意味を持っており、幹の部分は丸さや太さを持ちつつも、細長く優雅に伸びる枝を意味しています。

以下の記事では、パキポディウム・グラキリスをはじめとした塊根植物の概要について解説しています。塊根植物に興味のある方はぜひチェックしてみてください。

塊根植物

パキポディウム・グラキリスの相場は?

パキポディウム・グラキリスは、大きさや形によって価格が異なるため、一概に相場は●円と断言できません。小さい実生苗であれば数千円から購入できますが、形状が美しい個体となると数十万円以上するケースもあります。また、流通量の少ない形状だとオークションなどで、高値で取引されることもあります。

パキポディウム・グラキリスはなぜ高いのか?

撮影:BARREL

ここではなぜパキポディウム・グラキリスが高いのか、その主な理由について解説します。パキポディウム・グラキリスを取り巻く背景を把握することで、価格の高さを理解できるため、ぜひチェックしてみてください。

日本には生息していないため

パキポディウム・グラキリスは、主にマダガスカルや南アフリカなど一部の地域にしか自生しておらず、日本には生息していないため、どうしても日本で販売するとなると価格が高くなってしまいます。日本国内における流通量が少なく、需要に対する供給量が少ない状態が続いています。

成長が遅いため

パキポディウム・グラキリスは成長するまでに時間がかかる塊根植物であり、発芽から塊根が育つまで数十年単位の年月を要することもあるほどです。成長が遅いために市場における流通量も少なくなっており、結果的に価格高騰につながっています。

成長に時間がかかるパキポディウム・グラキリスですが、その分寿命は長いとされています。以下の記事ではパキポディウム・グラキリスの寿命について解説しているため、こちらも合わせてチェックしてみてください。

グラキリス 寿命

需要増加による価格上昇のため

パキポディウム・グラキリスをはじめとした塊根植物は、その独特なフォルムからSNSを通して人気となり、需要が高まっている状態です。そのため、需要増加による価格上昇が起こっています。中にはコレクションとしてパキポディウム・グラキリスを集めている人もおり、そういったグラキリス愛好家の間では高額取引されるケースも少なくありません。

ワシントン条約による規制のため

パキポディウム・グラキリスを含むパキポディウム属は、ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)の規制対象です。そのため、輸出国政府が発行した輸出許可証がなければ日本国内での売買ができず、市場に出回る数が限られています。そのため、価格高騰を引き起こしていると考えられます。

コストを抑えてパキポディウム グラキリスを育てるなら実生苗がおすすめ

撮影:BARREL

パキポディウム・グラキリスは価格が高い傾向にありますが、少しでも出費を抑えて購入したいのであれば、実生苗から育てるのがおすすめです。ここでは実生苗をおすすめする理由や苗を選ぶポイントを紹介します。

なお、以下の記事ではパキポディウム・グラキリスの基本的な育て方について詳しく解説しています。苗を購入して一から育てようとしている方はぜひチェックしてみてください。

グラキリス 育て方

実生苗をおすすめする理由

実生苗、つまり種から育てた苗は、すでに育ったものと比べて価格が安いため出費を抑えて育てたい方におすすめです。パキポディウム・グラキリスは育つまでに時間がかかりますが、一から少しずつ大きくなっていく様子を楽しめる点でも初心者におすすめです。

苗を選ぶポイント

パキポディウム・グラキリスの苗を選ぶうえでポイントとなるのが重量です。栄養や水分がしっかりと与えられている苗の株は重さがある一方で、栄養や水分が不十分だと軽い傾向にあります。もちろん重い=良いと必ずしも断言できるわけではありませんが、一つの指標になります。また、塊根部が今にもはち切れそうなくらいパンパンになっていること、シワがなくハリがあることも、元気な苗の条件です。

パキポディウム・グラキリスを育てるならBARRELの植物育成ライト

今回はパキポディウム・グラキリスの概要やなぜ高いのかといった点について解説しました。パキポディウム・グラキリスは、日本国内に出回る数が少ないことから価格が高い傾向にあります。また、成長の遅さやワシントン条約の影響なども、価格高騰の理由の1つです。価格を少しでも抑えたい場合は実生苗から育てるのも1つの方法です。

室内で苗から育てる場合は、BARRELの植物育成ライトの利用を検討してみてください。

例えば、NEO AMATERAS 20Wは、蓋を石調のデザインにしているインパクトのあるデザインが特徴の植物育成ライトです。耐久性の高いパーツを使用しているため、初心者でも安心して利用できます。また、太陽光に近い自然な光で植物を照らすため、太陽光に当たっているのと近い形で育てることが可能です。

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また、Akondは、シンプルでインテリアにも溶け込むライトスタンドです。アイアンを使用しており、高級感があるこちらのライトは角度調整もできるため、植物の成長に応じて照射位置変更もできます。54cmと74cmの2種類の高さから選べます。ぜひ、NEO AMATERAS 20Wと合わせて設置してみてください。

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