もっとも重視するのは植物にとって快適な空間を作ること
どんなきっかけで植物育成を始めたのですか?
夫が知人からメダカを頂いてInstagramを始めたことがきっかけでした。
もともと観葉植物は好きで育てていたのですが、メダカ育成のためにビオトープやボトルアクアリウムを始めたことで、さらに植物好きに拍車がかかってしまいました。
睡蓮鉢のビオトープは水換えなしでも安定しているのですが、リビングの水草ボトルは太陽光が差し込んですぐに苔がついてしまいます。
ボトルに苔がつきやすい環境のリビングは、実は観葉植物を育てるのに適しているのではないかと思い、一転、観葉植物がどんどん増えて今に至ります。
観葉植物を始めて特に良かったと思うことは何ですか?
夫も植物に興味を持ち、彼は家の外担当、私は家の中担当と夫婦で同じ趣味を持てたことが良かったです。
また、Instagramも始めたことで世界中の植物好きの方々とつながることができたのもうれしいですね。
植物育成において気をつけていることがあればお教えください。
植物にとって居心地の良い場所と自分がレイアウトしたい場所のバランスに気をつけています。
カーテン越しの明るい場所に配置するのがいちばん良いのですが、置きたい場所が植物にとって良くない場合もありますよね。
そこで耐陰性のある植物を置くことになりますが、人が感じる以上に植物には光が足りません。
そんなときは植物育成ライトで補光します。
また、その場所こそ光があると素敵な空間になり、インテリアが引き立つはずです。
植物育成をされていて失敗したと思ったことはありますか?
明るいと思っていた場所が意外にも植物には光が足らなくて、だんだん元気がなくなったことです。
元気がないなと感じたら光を足して補光するか明るい場所へ移動します。
たとえば我が家では、ダイニングテーブルの上のハンギングコーナーや窓と窓の間の壁、部屋の角は植物にとって光が足らない場所です。
これは育成ライトを日中つけることで解決しました。
植物育成においてもっとも重視されている点は何ですか?
植物にとって快適な空間を作ることです。室温、湿度、光、風に気をつけています。
動物を飼っているお宅はエアコンをつけてペットの体調を崩さないように配慮されていますよね。
それと同じです。
植物も生き物なので環境を整えてあげることが大切だと思います。
部屋の空気が滞りなく動くように天井のシーリングファンと床に置いているサーキュレーターは24時間つけっぱなしです。
また朝から就寝するまで植物育成LEDライトを点けています。
だから、雨が降る暗い日中でもリビングは明るいですよ。
植物育成はまるで子育てのよう
BARRELの育成ライトを使う上で良い点(メリット)、注意点(デメリット)はありますか?
スッキリしたデザインがどんなインテリアにも合うし、間接照明になり部屋の雰囲気がぐっと良くなります。
また植物育成に最適な光なのに人が心地良いと感じる光です。
ただ、少し高いので植物育成初心者には手を出しづらいと思います。
しかし、初心者の方こそアマテラスやツクヨミを実際に手にして私のように効果を感じて欲しいですね。
植物育成やアクア初心者の方にメッセージをお願いします。
「You have a green thumb.」
(あなたは緑の親指)と、海外のフォロワーさんから言われることがあります。
「私は緑の親指なんて持ってないのにどういう意味かしら?」
と不思議に思いましたが、調べてみると「植物を育てる才能がある」という、植物好きには最高の褒め言葉なんですね。
それでも、やはり植物を枯らしてしまうことは多々あります。
枯れてしまった植物は「楽しませてくれてありがとう」と庭の木の下に置きます。自力で復活する植物もあるし、そのまま復活しない植物もあります。
家の環境に合わなかったと諦めることも必要ですね。
世界中に観葉植物を楽しまれている仲間が沢山いらっしゃいます。
皆さん本当に熱心で素晴らしいです。
「I have a green thumb.」
と、いつか堂々と言えるようになりたいですね。
あなたにとって植物とは何ですか?
植物のある空間は癒しであり、元気をもらえる場であり、ときにはこちらから元気を与えているような共生関係です。
植物は自分が置かれた場所から動かず、自力でツタを伸ばしたり上へ成長したりと力強くたくましいです。
過保護でも放任でもダメ。
基本的な環境を整え、観察し必要なときは手をかける、まるで子育てのようだと思います。