トマトはプランター栽培だけでなく、水耕栽培で育てることも可能です。この記事ではトマトが水耕栽培に適している理由や水耕栽培をする際に必要な道具・手順などについて解説しています。また、水耕栽培に役立つおすすめの植物育成ライトも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
トマトは水耕栽培でも育てられる

トマトは、土を使わない水耕栽培で育てることも可能です。ここではトマトがなぜ水耕栽培に適しているのか、また、育てるならいつ頃がいいのか解説します。
トマトが水耕栽培に適している理由
トマトの育成に水耕栽培が適している主な理由としては以下のような点が挙げられます。
・育つのが早い
・害虫の影響を受けにくい
・年中栽培できる
水耕栽培は一般的に土で栽培するよりも1.5〜2倍程度のスピードで植物が育つこともあります。トマトも水耕栽培の方が成長が早いため、短い期間で多くのトマトを収穫できるでしょう。
また、土を使わないことから土壌を好む害虫の影響を受けにくい点も水耕栽培が適している理由です。特に園芸初心者の場合、害虫対策に苦慮するケースが少なくないことを考えると大きなメリットだといえます。
また、水耕栽培は植物用の育成ライトを活用することで、室内で1年を通して栽培できます。トマトが食卓に並ぶ機会が多い方には特に水耕栽培がおすすめです。
トマトの水耕栽培は4〜8月がおすすめ
トマトの水耕栽培を行う場合、最適なのは4〜8月ごろです。気温や水温が安定しやすいため、初心者の方でも始めやすい期間です。トマトの旬は冬春トマトなら12月〜6月にかけて、夏秋トマトなら7月〜11月にかけてとされています。4〜8月のタイミングで水耕栽培を行えば、7月〜11月が収穫のタイミングとなり、旬の美味しい状態で食べられます。なお、苗から育てたい場合は、4月下旬以降の開始がおすすめです。
水耕栽培におすすめのトマトの品種

トマトと一言でいってもその種類はさまざまです。ここでは水耕栽培におすすめのトマトの品種を紹介します。
桃太郎トマト
桃太郎トマトは、甘味の強さと適度な酸味を併せ持つ品種です。1980年台に桃太郎伝説で知られる岡山で試験栽培が行われた経緯から、種苗会社が生産者への感謝の意味を込めて桃太郎トマトと名付けました。桃太郎トマトは比較的割れにくい性質があり、水耕栽培の安定した環境に適応しやすいです。また、長期間にわたって開花・結実を続けるため、養分や水分を安定受給できる水耕栽培と相性が良いです。
トロピカルトマト
トロピカルトマトは、一般的なトマトを大きく超える9.5%以上の糖度を誇る品種です。水耕栽培にすることで土で育てるよりも養分や水分の調整管理が行いやすく、また植物育成ライトを使うことでトマトに満遍なく光を当てられるようになります。そうすることでより糖度の高い美味しいトマトが作れるようになります。
トマトの水耕栽培に必要な道具
トマトを水耕栽培で育てたい場合、以下のような道具を用意してください。
・水耕栽培用の容器
・液体肥料
・ポンプ
・植物育成用のライト
・トマトの種
水耕栽培には容器が必要不可欠です。こちらはプランターもしくは専用のキットなどを使ってください。また、栄養を与えるために液体肥料を使うためこちらも用意しましょう。さらに、本格的な水耕栽培を行いたい場合は水を循環させるためにポンプを準備してください。室内で育てたい場合は、光が不足しないように植物育成ライトも欠かせません。
以下の記事では水耕栽培における植物育成ライトの重要性について解説しています。トマトの水耕栽培を検討している方はこちらも併せて読んでみてください。
トマトを水耕栽培する手順
必要なものを揃えたら、水耕栽培をはじめましょう。以下は初心者の方にもおすすめの苗から育てる方法です。
1苗を傷つけないように根と土をほぐす
2根の下を2/3程度水につけて根が新しく出るまでそのままにしておく
3水耕栽培用の容器に移す
4直射日光の当たらない明るい場所におく
以上がトマトを水耕栽培する際の大まかな手順です。
トマトを水耕栽培する際のポイント

ここではトマトを水耕栽培する際のポイントを紹介します。初めて水耕栽培をする方は特にチェックしてみてください。
日当たりのいい場所に置く
トマトは光を好むため、日当たりのいい場所に置くことが大切です。ただし、直射日光が当たる場所だと葉焼けを起こすなどかえって良くないため注意してください。屋内で育てる場合は、窓際に置いたり、植物育成ライトを使ったりするのがおすすめです。もし、水や根に苔が生えたらそのままにせず、光を遮ったり、水をこまめに交換したりしましょう。
水は常に根の3分の2をキープ
トマトを水耕栽培する場合、根の2/3が水に浸かった状態になるように管理してください。水は、基本的には継ぎ足しで管理します。1~2週間に1回は水を全交換するのが理想です。なお、水を継ぎ足す場合、液体肥料を希釈した培養液を使用します。暑い夏場は水の吸収が特に早いため、こまめに状態を確認することが大切です。
支柱を立てる
トマトの成長に合わせて支柱を立てて茎を支えてください。こうすることで茎が折れるのを防ぐことができます。茎の高さが一定以上になると成長スピードがグンと早くなるため、日々様子を確認しながら高さを調整しましょう。支柱は1.5〜2.5m程度が目安です。普通のトマトはミニトマトよりも背が高くなるため、長めの支柱を用意しましょう。
脇芽を剪定する
トマトが成長すると、枝の間から脇芽と呼ばれる新しい芽が出てきます。脇芽はトマトが成長している証ではあるものの、放置していると栄養素が十分に行き渡らなくなるため、こまめに剪定してください。脇芽を剪定する際は、幹から生えているものを摘み取るようにしましょう。
トマトの水耕栽培にはBARRELの植物育成ライトがおすすめ
トマトを水耕栽培する場合、光が必要不可欠です。日光が充分に当たらない室内で水耕栽培をする時にはBARRELの植物育成ライトがおすすめです。
例えば、NEO TSUKUYOMI 20Wは、光合成効率が最も優れている赤波長を主体に設計されており、野菜や観葉植物、アクアリウム、多肉植物、塊根植物など、さまざまな植物の育成に活用可能です。インパクトのあるデザインは部屋に置くことでインテリアとしても活躍してくれるでしょう。
ROKI-350は、薄さ1.6cmのパネルライトで、設置した時に場所を取りません。防水仕様のため水耕栽培にもピッタリです。さらに、放熱効率に優れているため、熱くなりにくく棚にも設置できます。